台湾の中国機へのスクランブル費用、今年既に約9億ドル=国防部長

[台北 7日 ロイター] – 台湾の厳徳発国防部長(国防相)は7日、中国の侵入に対処するための空軍の緊急発進(スクランブル)について、今年に入ってから既に約9億ドルを費やしていると明らかにした。

中国は台湾と米国が「結託」しているとして、台湾付近で軍事活動を強化。米政府高官の訪台や武器輸出増加を含め、米国が台湾への支援を拡大していることに中国は反発している。

厳国防部長は議会に対し、今年に入ってからの中国機に対するスクランブルは2972回で、費用は255億台湾ドル(8億8649万米ドル)に達していると説明。「このところ(中国から受けている)圧力は大きい」と述べた。昨年の回数や費用は明らかにしていない。

▶ 続きを読む
関連記事
EUがXに対し、約1億4千万ドルの制裁金を科したことを受け、アメリカ政府が強く反発している。米通商代表部は12 […]
FIFAは反発を受け、2026年W杯で「サポーター向け」60ドル特別チケットを導入する。各試合400~750枚を各国協会に配分し、熱心な代表サポーターを優先支援する方針だ。高騰批判を受けた価格戦略を大きく見直した形となる
香港の元メディア界の大物、黎智英氏が15日、香港の裁判所で国家安全維持法違反により有罪と認定された。判決後、親族や英国、カナダの政府が相次いで批判した
中国人富豪による米国での代理出産が急増する中、100人以上の子をもうけたとされる実業家・徐波に対し、米ロサンゼルスの家庭裁判所は「通常の養育範囲を超える」として親権認定を拒否した。制度の隙を突く動きに米当局の注目が集まっている。
米パデュー大学は敵対国とされる国々、中共やイランなどからの学生を受け入れない方針を決定した。専門家は、中共が留学生を情報活動に利用してきた実態を指摘し、その影響で多くの中国人学生が貴重な海外留学や研究の機会を失うことになったと指摘。