アゼルとアルメニア系の交戦続く、ロシア仲介の停戦協議は準備進む

[バクー/エレバン/モスクワ 9日 ロイター] – ロシアがアゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフを巡る停戦協議の仲介に乗り出す中、アゼルバイジャンとアルメニア系勢力の交戦は9日も続いた。

ロシア通信(RIA)がロシア外務省の話として伝えたところによると、アゼルバイジャンとアルメニアは共に協議提案を受け入れた。ロシア政府は両国の外相を9日にモスクワに招いて協議を開催することを提案していた。

ロシア外務省のザハロワ報道官は「積極的に準備を進めている」と述べた。

アゼルバイジャンとアルメニアの両外相が会談すれば、9月27日に戦闘が始まって以来、両国の直接の接触が判明するのは初めてとなる。

ただ、アゼルバイジャンのアリエフ大統領はこの日、協議の前にアルメニアに譲歩しない姿勢を強調。テレビ演説で、問題の軍事的解決法があることを証明したと述べた。

ナゴルノカラバフやその周辺での戦闘による死者は400人を超えている。ナゴルノカラバフは国際法の下ではアゼルバイジャンに属するものの、アルメニア系住民が統治している。

アゼルバイジャン国防省によると、ナゴルノカラバフで双方を隔てる接触ラインに沿って夜間にアルメニア系勢力と激しい戦闘があった。戦闘の詳細については今のところ明らかにされていない。

*情報を追加しました。

関連記事
全世界の若者から絶大な人気を博しているショートビデオ共有アプリTikTok。しかしアメリカでは最近、バイデン大統領がTikTokに関する新法に署名した。
中国共産党はWHOを代理人とし、米国に対する「ハサミ戦略」を始めるだろう。新たに進められているパンデミック条約がその引き金となる。
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。
中国共産党の国家安全部が主導する研究機関は、AI技術とビッグデータを利用してカナダの華人議員の個人情報を密かに収集している。
米イエレン財務長官の最近の訪中は、新たな貿易戦争の予兆であるとする見方がある。イエレン氏は中国当局に対し、ダン […]