米中西部で新型コロナ猛威、新規感染や入院が過去最多に

[シカゴ 15日 ロイター] – 新型コロナウイルスが米中西部一帯で猛威を奮っている。14日時点の新規感染者数は2万2000人を超え、これまでの最多を記録した。冬に向かう中、米国全体での感染再拡大への懸念が高まっている。

ミシガン、ウィスコンシンの両州は15日、新規感染者数が過去最多を記録。ミシガン州で最多を最後に更新したのは4月3日だった。

ロイターの集計によると、全米ではこの日、これら2州に加え、ノースカロライナ州など計9州で新規感染者数が過去最多を更新した。

米国では10月に入って各地で感染者数が増加しており、50州中半数程度の州で1日当たりの感染者数が最多を記録している。

中西部では入院者数も前日、10日連続で最多を更新。一部地域では、ICU(集中治療室)の病床が90%埋まる状況になっている。

ノースダコタ、サウスダコタ両州でも10月に入り感染者が急増。ロイターの分析によると、人口10万人当たりの新規感染者数は英国、スペイン、フランスの3倍に相当する。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長はABCテレビとのインタビューで「懸念すべき状況」とし、「基本的な公共衛生措置を強化する必要がある」と語った。

さらに、新型コロナから回復したトランプ大統領が選挙活動を再開する中、ファウチ氏は大規模集会の開催がもたらすリスクを警告した。

感染状況が大幅に改善してたニューヨーク州でも、複数地域で感染の再拡大が確認されている。同州のクオモ知事は、感染再燃が少なくとも1年程度続く可能性があるとの見通しを示した。

*内容を追加しました。

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