米連邦地裁、ウィーチャット禁止差し止め命令撤回に「傾かず」

[ワシントン 15日 ロイター] – 米カリフォルニア州サンフランシスコの連邦地裁は15日、中国の対話アプリ「微信(ウィーチャット)」のダウンロードを禁じる米政府の措置を一時的に差し止めた9月の決定を撤回する方向には傾いていないとの立場を示した。

米商務省は、国家安全保障上の懸念を理由に、9月20日夜からウィーチャットの米国内での新規ダウンロードを禁止する方針だったが、ウィーチャット利用者による訴えを受け、サンフランシスコの連邦地裁が仮差し止めを命令。司法省が同地裁に差し止め命令の保留を申し立てていた。

15日に開かれた審理で担当判事は、司法省の申し立てによって結果が変わる可能性は低いとの見方を示した。

司法省は「(地裁の差し止め命令は)行政府が米国の安全保障や外交政策の脅威になると結論付けたアプリを引き続き制限なく利用することを認めるものだ」と主張。

一方、ウィーチャット利用者は 米政府はコミュニケーション手段全体を禁止するという前例のない措置の導入を求めながら、米国人のウィーチャット利用に関する事例や証拠を一切示さず、「憶測」で悪影響を主張しているに過ぎないとした。

司法省は連邦高裁への上訴も行っているが、判決が出るのは12月以降になる見通しだ。

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