「ラオスはもうほとんど中国」道路の中国風の装飾、住民苦情で取り下げ
ラオスの首都ビエンチャンの当局は市内各地の街灯に飾られた中国の装飾品を撤去した。この飾りは、中国の影響力拡大を懸念するラオス市民から抗議の嵐を受けていた。国内では中国資本の影響が強くなり、ラオス文化への浸透の懸念が増している。米ラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
ビエンチャンのエネルギー鉱山省の当局者によると、伝統的な中国ランタンに似せた装飾は、2018年に中国政府の融資を受けた都市整備プロジェクトの一環として行われ、今年完成した。
同関係者は、「街の通りを美しくする計画はあったが、実行するための資金がなかった」と述べた。「そこで中国政府に提案したところ、ランプ、支柱、装飾品の設置補助金が承認され、今年中に設置が完了した」という。
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