台湾、F16戦闘機の運用停止 1カ月弱で事故2件

[台北 18日 ロイター] – 台湾の蔡英文総統は18日、空軍が点検のためF16戦闘機の運用を停止したと発表した。中国軍機に対する緊急発進が増える中、台湾空軍はこの1カ月弱で戦闘機を2機失っている。

台湾空軍は17日夜、米国製F16が訓練のため花蓮基地を飛び立ってからまもなく行方不明になったと発表した。10月下旬にはF5戦闘機の事故が起こっている。

蔡総統は記者団に対し、空軍が点検のためにF16の運用をすでに停止したと明らかにした上で「国防部には、台湾の安全を守るため防衛、戦闘態勢を寸分でも緩めないよう指示した」と述べた。

中国軍機が台湾周辺に飛来し、台湾空軍機が緊急発進する事例が増えている。台湾国防部長(国防相)は先月、中国機に対する緊急発進で今年すでに9億ドル近くを使っており、負担が重くなっていると説明した。

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