インド、3億人にコロナワクチン接種へ 来週までに開始

[ニューデリー 5日 ロイター] – インド保健省のブーシャン長官は5日、7月までに3億人に新型コロナウイルスワクチンを接種させる計画を来週までに始める方針を明らかにした。世界最大規模の新型コロナの予防接種となる。

ブーシャン氏は記者会見で、当局が全国に約2万9000件の低温貯蔵施設を準備したと語った。全ての州を網羅する125地区で大規模なワクチン接種の予行演習が実施されたという。接種開始日について聞かれると「政府が最終的な決断を下す」と答えた。

インドの医薬品規制当局は今月3日、アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発したワクチンを含む2つのワクチンの緊急使用を許可。新型コロナワクチンを求める他の開発途上国からの注目を浴びた。

しかし、インド政府は承認を受けているインド企業のバーラト・バイオテックと、アストラゼネカのワクチンをインド国内で生産するセラム・インスティテュート・オブ・インディア(SII)のどちらに関しても購入契約を発表していない。

ブーシャン氏は現在の計画に基づき、ワクチンはまずメーカーから4つの主要な貯蔵施設に配送され、その後37の州レベルの店舗に移されると説明した。

そこから、ワクチンは数百の地区に道路で輸送され、地元の当局が指定された施設で事前登録された医療従事者にワクチンを接種することになる。

モディ首相の地元、グジャラート州の衛生局長は、州に1000万回分を超えるワクチンの保管能力があると語った。衛生局長は「既存のワクチンに加えて、この保管能力がある」とし、「ワクチン接種を始める準備が完全に整っている」と説明した。

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