英コロナ新規感染、初の6万人突破 ステイホーム呼び掛け

[ロンドン 5日 ロイター] – 英国で5日、新型コロナウイルスの新規感染者が初めて6万人を超えた。国民の50人に1人が感染した計算となる。同国では、国民の8割強が暮らすイングランド全域で都市封鎖(ロックダウン)が再導入されたばかりで、感染力の強い変異種の流行が急速に拡大している。

イングランド公衆衛生局の医療ディレクター、イボンヌ・ドイル氏は「感染者の急増が非常に懸念され、真冬を迎える中、医療サービスはさらに圧迫されることになる」と述べ、ステイホーム(外出自粛)の重要性を強調した。

イングランド首席医務官のクリス・ホイッティー氏も、コロナ変異種の拡大もあり、ロックダウン措置が順守されなければ、国民が直面するリスクは極めて高いと警告した。

新規感染者は過去8日間、5万人超えが続いている。陽性判明後28日以内の死亡者はこの日830人と、前日の407人から2倍に増加した。

ジョンソン首相は記者会見で、人口の2%が新型コロナに感染したことが、最新のデータからうかがえると指摘。さらに、国内でこれまでに130万人以上がコロナワクチンの接種を受けたと明らかにした。

スナク財務相は、46億ポンド(62億ドル)相当の新たな企業支援策を発表した。ロックダウン措置が解除されるまで、雇用や企業を助けることが目的。

JPモルガンのエコノミストは、新たなロックダウン措置の影響で、英経済が第1・四半期に2.5%縮小すると予想する。

*内容を追加しました。

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