豪、中国による建設業者買収を阻止 安全保障上の懸念で=豪紙

[シドニー 12日 ロイター] – オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー(AFR)紙の報道によると、豪政府は、中国建設企業による豪同業のプロビルド社買収を阻止した。国家安全保障上の懸念が理由という。プロビルドは複数の重要建築プロジェクトに参加している。

プロビルドの大株主である南アフリカのウィルソン・ベイリー・ホームズ・オブコン(WBHO)が11日、ヨハネスブルク証券取引所に提出した書類によると、豪規制当局が「国家安全保障上の懸念」を理由に反対する意向を示したことを受け、「大手国際建設企業」が買収提案を撤回した。

AFR紙は12日、中国建築が、WBHOが88%保有するプロビルド株を3億豪ドル(2億3100万ドル)で取得する計画だったと報じた。

WBHOは買収者名を明らかにしていない。プロビルドの広報担当者はコメントを控えた。中国建築からのコメントは得られていない。

フライデンバーグ財務相もコメントを拒否。メールで「特定のケースに適用される、あるいは適用され得る、外国投資審査手法の詳細についてはコメントしない」と述べた。

同相が中国企業による豪企業買収を阻止したのは、昨年、中国蒙牛乳業 によるキリンホールディングの豪飲料事業の買収却下に続き2例目とみられる。

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