中国のスパイ活動、世界の通信網の脅威に=米FCC委員長

[ワシントン 20日 ロイター] – 20日退任する米連邦通信委員会(FCC)のパイ委員長は19日、ロイターとのインタビューに応じ、中国のスパイ活動が米国の通信網やインターネットの自由を脅かすリスクがあると指摘、次期政権ではこれが国家安全保障上、最大の課題になるとの見方を示した。

同委員長は、中国の「様々な」活動が懸念されると主張。監視、経済スパイのほか、「米国や世界各国のネットワークにマルウェア(悪意のあるソフト)が埋め込まれる」リスクを挙げ、「安全性の低い機器で機密情報を処理すれば、数多くの問題が起こり得る」と述べた。

パイ氏は、トランプ前大統領から2017年1月にFCC委員長に指名された。FCCはパイ委員長の下で華為技術(ファーウェイ)、中興通訊(ZTE)など中国の通信機器大手の取り締まりを強化した。

同委員長は「中国共産党には非常に揺るぎない世界観がある。この空間を支配し、国境の外であっても自らの意思を貫こうとする」と発言。「これはインターネットの自由だけでなく、米国や多くの同盟国の国家安全保障にとって重大な脅威だ」と述べた。

中国外務省は昨年12月、国家安全保障上のリスクを巡る米国の主張は誤りだと反論している。

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