台湾の駐米代表、バイデン大統領就任式に出席 正式招待を称賛

[台北 21日 ロイター] – 台湾外交部(外務省)は台北駐米経済文化代表処(駐米代表部に相当)の蕭美琴代表が20日のバイデン米大統領の就任式に出席したことについて、「台湾の代表が正式招待を受けて出席したのは(国交断交後)初めてだ」とし、「米台が価値観の共有に基づき、緊密で協調的な関係にあることを浮き彫りにした」と称賛した。

トランプ前大統領は台湾支援を強め、武器売却を拡大し米高官も派遣するなどしたため、中国は強く反発。中国は台湾を領土とし、必要ならば台湾への武力行使も辞さないと再度表明しており、台湾側はバイデン大統領になって米国の支持が得られなくなる可能性を懸念していた。

米国家安全保障会議(NSC)のエミリー・ホーン報道官は蕭氏の出席後、台湾への米国の関与は「極めて強固だ」と強調。「バイデン大統領は友人や同盟国と協調し、台湾を含むアジア太平洋地域でわれわれが共有する繁栄や安全保障、価値感をさらに押し進める」とした。

米国務長官に指名されたブリンケン氏も19日、台湾との関係強化を支持すると表明している。

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