独首相、バイデン米大統領と初の電話会談 連携確認

[ベルリン 25日 ロイター] – ドイツのメルケル首相は25日、米国のバイデン新大統領と初めての電話会談を行い、新型コロナウイルス感染拡大を含む世界が直面する課題は緊密な連携によってのみ対応できるとの見解で一致した。ドイツ政府のザイベルト報道官が明らかにした。

報道官によると、メルケル首相はバイデン氏に大統領就任の祝意を伝え、「ドイツは欧州のほか大西洋を挟んだパートナー国と共に国際問題に対応する責任を果たしていく」と表明した。

また、新型コロナ対応で一段の国際的な連携が必要との見解で一致。メルケル氏は米国の世界保健機関(WHO)復帰を歓迎すると伝えた。

このほか、アフガニスタンやイランなど巡る外交政策や、気候変動を巡る問題についても意見を交換。メルケル氏は米国の地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」への復帰を歓迎するとし、新型コロナ感染拡大が収束し次第、ドイツを訪問するよう呼び掛けた。

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