HSBCは「民主主義弾圧を支援」、英議会公聴会で議員が指摘

[ロンドン 26日 ロイター] – 英議会外交委員会で26日、香港民主派の銀行口座凍結問題を巡る公聴会が開かれ、クリス・ブライアント議員は英金融大手・HSBCのクイン最高経営責任者(CEO)に対し「(HSBCは)民主主義に対する世界最大の弾圧の1つを支援・ほう助している」と指摘した。

民主活動家で元香港立法会(議会)議員の許智峯(テッド・フイ)氏が、自身の口座が凍結されたとしてHSBCを批判。これを受けてクインCEOが公聴会に出席した。

同CEOは許氏らの銀行口座凍結に関する質問に対し、HSBCは法的義務を順守しており「(香港警察の)動機を判断する立場にない」と回答。「私はどの法律に従うか、えり好みできない」とし、HSBCは世界のいかなる国でも警察の要請に従わざるを得ないと付け加えた。

また、倫理的な理由で警察の要請を拒否することがあるかどうかとの質問に対し、同CEOは香港においてそれを検討していないと回答。「香港から撤退する意思があるかどうかをお尋ねであれば、答えはノーだ。われわれは歴史と遺産を通じてあまりにコミットしている」と述べた。

HSBCは香港で創設されたが、英国に本社を構えており、歴史的に政治的中立の立場を維持しようと努めてきた。

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