ブラジルの研究所、新型コロナウイルス2種同時感染を初確認

[ブラジリア 28日 ロイター] – ブラジル南部リオグランデドスル州のフィーバレ大学の研究所は、新型コロナウイルスの異なる2種類の株に同時に感染した患者2人を確認した。医学関連のウェブサイト「メドアーカイブ」に28日、投稿された研究結果で明らかになった。

研究者らは、新型コロナウイルスの2株に同時感染する例を確認したのは世界で初めてだと述べた。同研究はまだ科学誌への発表や査読は行われていない。

患者2人の症状は軽く、入院の必要はなかったという。

研究主任のフェルナンド・スピルキ氏は「同時感染によりウイルスが混ざれば、これまでよりも素早い新たな変異株の発生につながる可能性がある」と懸念を表明した。

変異株(変異種)は感染力を高め、現在開発中のワクチンに耐性を持つリスクをもたらす。英国とブラジルで検出された変異株は、従来型よりも感染力が強いとされている。

スピルキ氏は、同時感染は異なるウイルスに多量に感染した際にのみ発生することから、今回の例はブラジルで相当量のウイルスが広まっていることを示唆すると指摘した。

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