米上院、マヨルカス国土安全保障長官を承認 共和党は反対

[ワシントン 2日 ロイター] – 米議会上院は2日、キューバ系米国人で弁護士のアレハンドロ・マヨルカス氏(61)の国土安全保障長官への指名を賛成多数で承認した。中南米系および移民として初めて国土安全保障長官に就く。

採決では共和党議員の多数が反対票を投じた。賛成56反対43だった。

マヨルカス氏はバイデン政権で上院の承認を受けた6人目の閣僚。上院は先に、ピート・ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長の運輸長官への指名を承認した。

マヨルカス氏は国境の治安維持や移民政策の実施、サイバーセキュリティー、災害対応などで国土安全保障省を指揮し、バイデン大統領が目指すトランプ前大統領による多数の移民規制の撤廃で中心的な役割を果たすことになる。

マヨルカス氏は指名承認手続きで上院の民主党議員から強い支持を得たほか、国土安全保障省の元長官4人や国内最大の警察労組、多数の移民推進派も支持を表明した。マヨルカス氏はキューバの首都ハバナ生まれで、1歳ごろに家族に連れられ米国に移住した。

一部の共和党議員は、オバマ政権時代に投資家向けのビザ(査証)に関してマヨルカス氏が取った行動に懸念があると指摘。共和党の上院トップ、マコネル院内総務は「過去の記録に基づけば長官より低位の職でさえも承認すべきではない」と述べていた。

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