トランプ前米大統領、弾劾裁判での証言拒否 下院民主党の要請一蹴

[ワシントン 4日 ロイター ] – 米上院で来週審理が開始されるトランプ前大統領の弾劾裁判で検察官役を務める民主党の下院議員は4日、トランプ氏に対し、連邦議会騒乱前の自身の行動を巡り宣誓証言するよう要請した。トランプ氏の弁護団は同日、この要請を拒否した。

民主党議員らは弾劾裁判で、1月6日の連邦議会騒乱直前にトランプ氏が支持者を「弾薬を込めた大砲」のように議事堂に向かわせたと主張する見通し。トランプ前大統領の弁護団は今週、私人であるトランプ氏を弾劾裁判の対象とするのは違憲と主張している。

検察官役を務める民主党のラスキン議員はトランプ氏と同氏の弁護団に宛てた書簡で「事実に基づく申し立てへの異議を踏まえ、弾劾裁判前もしくは裁判中に、1月6日の行動について宣誓証言するよう要請する」と述べた。日程は8─11日を指定した。

トランプ氏の弁護団は公開書簡で、この要請を「人目を引くための宣伝行為」と一蹴。トランプ氏の顧問ジェイソン・ミラー氏はロイターに対し、「トランプ氏が違憲な裁判で証言することはない」と述べた。

共和党のグラム上院議員はこれより先、民主党の要請は「政治的な策略」とした上で、トランプ氏の宣誓証言は「誰の利益にもならない」と述べていた。

*見出しと内容を更新しました。

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