英国、1500万人に1回目ワクチン接種完了 首相「重要な節目」

[ロンドン 14日 ロイター] – 英国のジョンソン首相は14日、国内で新型コロナウイルスワクチンの1回目を接種した人が1500万人に達したと明らかにし、政府のワクチン接種プログラムが「重要な節目」を迎えたと評価した。

これを受け、厳格なロックダウン(封鎖措置)の緩和を求める声が高まっている。

人口約6700万人の英国のワクチン接種プログラムは、世界各国と比べてもかなり速いペースで進んでおり、コロナによる死者数や経済への打撃が他の欧州諸国よりも深刻となる中、政府の新型コロナ対応で成功している数少ない政策の1つとみられている。

英政府は、介護施設の入居者や職員、医療従事者、70歳以上の高齢者などリスクの高い1500万人へのワクチン優先接種を2月15日までに完了させる目標を設定していた。

ジョンソン首相は、イングランドではこれらのグループ全てがワクチン接種を完了したと述べた。ただ、スコットランドや北アイルランドには言及せず、全体的な目標が達成されたかどうかについては明言しなかった。

ウェールズは13日に目標に達したと明らかにした。

一部の地域では、優先度の低い人がワクチンを接種しており、最優先される人々への接種目標が全国で達成されたかどうかは明らかではない。

ジョンソン首相は「きょう、われわれは重要な節目を迎えた」と述べた。その上で「この成功に安んじてはいられない。まだ道のりは長く、この先に間違いなく障害もあるだろう。だが、われわれが成し遂げたことにより、大きな自信を持って前に進むことができると確信している」と語った。

政府のデータによると、1回目のワクチン接種を受けた人は1506万2189人に達し、2回目を受けた人は53万7715人となった。

ワクチン接種プログラムの進展を受け、与党・保守党の議員63人が4月末までのロックダウンの全面解除を求める書簡を政府に送った。政府は4月末までに、全ての優先グループへの1回目のワクチン接種完了を目指している

ラーブ外相は書簡を受け、規制の解除時期について議論するのは時期尚早との見解を示した。

ジョンソン首相は2月22日にロックダウン解除計画を示す予定だ。

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