英国の香港市民向け特別ビザ、約5000人が申請=英タイムズ紙

[17日 ロイター] – 英政府が1月末に受け付けを開始した、中国への返還前に生まれた香港市民が英国での市民権を取得しやすくする特別ビザ(査証)について、これまでに5000人近くが申請した。英紙タイムズが報じた。

英政府は先月31日から、特別ビザの申請受け付けを始めた。中国による香港国家安全維持法(国安保)の制定を受けた措置で、「英国海外市民(BNO)旅券」の保持者が対象。一方、中国と香港当局は、31日からBNO旅券を正式な旅券として認めないとした。

タイムズ紙が関係筋の話しとして伝えたところによると、申請者の約半数は既に英国に滞在している人たち。国安法の影響を逃れるために英国に渡った人には、ビザ申請中の一時滞在場所が提供されているという。

英政府は、特別ビザにより推計30万人超の市民とその家族が英国に移住するとしている。

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