インドネシア外相が25日にミャンマー訪問予定、抗議の声も

[23日 ロイター] – インドネシアのルトノ・マルスディ外相が25日にミャンマーを訪問予定であることが、ロイターが入手した政府文書で分かった。1日の軍事クーデター以来、外国の高官が同国を訪れるのは初めて。

23日付の交通省の文書によると、ルトノ外相は25日午前中に首都ネピドーに航空機で到着し、数時間後に出国する予定。当局者はこの文書が本物だと認めた。

ルトノ氏はミャンマー情勢に関する特別会議の開催を東南アジア諸国に呼び掛けている。関係筋によると、インドネシア政府はクーデターにより同国の実権を握っている国軍に新たな選挙実施の確約を求めるとともに、選挙で公平かつ幅広い参加が保証されるよう東南アジア諸国から監視団を派遣することを提案している。

だが、アウン・サン・スー・チー国家顧問の即時解放と昨年11月の選挙結果を認めるよう求めるミャンマー市民らはインドネシアの提案に反発。23日にはヤンゴンにあるインドネシア大使館の外に数百人が集まり、提案への抗議を表明した。

ミャンマーを拠点とする活動団体The Future Nation Allianceは、インドネシア外相の訪問は「軍事政権の承認に等しい」と指摘。「軍事政権との正式な意見交換のために高官を派遣するインドネシア政府に強く抗議し、非難する」と表明した。

インドネシア外務省報道官は、ルトノ氏は現在タイにいて、今後に他の国も訪れる可能性があると述べたが、具体的な国名は挙げなかった。

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