WHO、武漢でのコロナ起源調査 暫定報告書公表取り止めも=新聞

[4日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)主導の国際調査団が、中国湖北省武漢市で行った新型コロナウイルスの起源を探る調査に関する暫定報告書の公表を取り止める計画と、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が4日報じた。

同調査を巡る米中間の緊張の高まりが背景にあるという。

さらに、約20人の科学者グループは4日公開書簡を提出し、WHOの国際調査団が得たアクセスは適切な調査を行う上で不十分だったとし、新たな国際調査の実施を要求した。

テドロスWHO事務局長は2月12日、調査団の概略報告書をその翌週に、最終報告書をその後数週間中に公表する見通しとしていたが、調査に関する報告書はこれまでに提出されていない。

中国は、WHOの国際調査団と同様の調査団を米国を含む他国に派遣し、新型コロナウイルスが中国以外で発生し、輸入冷凍食品のパッケージを介し武漢に広がった可能性を調査すべきと主張している。

この報道について、WHOのヤシャレビチ報道官は電子メールで「最終報告書は向こう数週間以内に公表される」と表明した。ただ現時点では、公表が遅延している理由は明らかになっていない。

*内容を追加します。

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