嘉手納基地に駐機するF-22ステルス戦闘機(Photo credit should read YOSHIKAZU TSUNO/AFP via Getty Images)

米軍が対中封じ込め加速 太平洋にミサイル基地の建設を要望

米インド太平洋軍は3月1日、拡張を続ける中国共産党政権に対する抑止力を高めるため、4600億円の追加予算を求める要望書を連邦議会に提出した。新兵器の調達や基地の建設、同盟国との交流促進などが含まれている。Defense Newsなど複数のメディアが報じた。

インド太平洋軍が提出した要望書には、2022年度の4600億円分の予算だけではなく、2022年から2027年の間に2.9兆円相当の予算を地域に投じるよう求めている。その中には、グアムに全方位からの攻撃に対応可能な統合防空機能を構築するプランが含まれている。

インド太平洋軍は、中国の定めるフィリピンから台湾、日本の南西諸島を含む対米防衛ライン「第一列島線」に沿って、射程500キロメートル以上のミサイルを配備するよう要求する。その背景には、中国軍が多数の巡航ミサイルと弾道ミサイルを保有しており、地域で圧倒的な優位性をもっているからだ。

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