米、香港の選挙制度変更案を非難 対中国へ「同盟国結集」

[ワシントン 5日 ロイター] – 米政府は5日、香港の選挙制度を変更しようとする中国の動きは自治と民主的なプロセスに対する直接的攻撃だとし、中国による権利侵害に国際的な対応を呼び掛けていく考えを示した。

同日始まった中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の王晨・常務委員会副委員長は、香港の行政長官を選ぶ選挙委員会に関する変更を審議しており、香港立法会(議会)の議員を指名し、選出する権限を新たに付与することを検討していると明らかにした。

米国務省のプライス報道官は会見で、米国が中国の「香港の民主的制度に対する継続的な攻撃」を非難するとし、「これらの措置が実施されれば、香港の民主的な制度を大幅に弱体化させるだろう」と危惧した。

その上で、新疆ウイグル自治区の少数派イスラム教徒に対する抑圧や香港で起きている「弾圧」を非難するため、米国が同盟国やパートナー国に結集して声を上げるよう取り組んでいくと述べた。

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