中ロが昨年末の欧州医薬品庁へのサイバー攻撃に関与=蘭紙

[アムステルダム 6日 ロイター] – オランダ紙フォルクスクラントが複数の捜査関係筋の話として報じたところによると、欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)が昨年標的にされたサイバー攻撃にロシアと中国の情報機関が関与した。

EMAは昨年12月、新型コロナウイルスワクチンや医薬品に関する文書が盗まれ、インターネット上に流出する被害にあったと発表した。欧州の司法当局などが捜査していたが、これまで攻撃の実行者について具体的なことは明らかになっていなかった。

EMAが中国のスパイの標的にされたのは昨年上半期で、その後ロシアの情報機関にも狙われた、と同紙は報じている。

同氏によると、中国はドイツの大学システムへのハッキングを通じてアクセスし、ロシアはEMAの2段階認証のログインシステムの脆弱性をついたという。

EMAの広報担当者は「司法当局などの捜査が続いており、EMAも全面的に協力している」と応答したが、それ以上のコメントは控えた。

ロシアと中国の外務省はコメントの要求に応じていない。これまで両国ともサイバー攻撃への関与を否定している。

関連記事
4月23日、チェコ下院議会で法輪功迫害に関する公聴会が開かれた。プラツニク保健副外相は「法輪功学習者に対する臓器収奪は我が国だけでなく、世界中の議会で非難されている。到底容認できない行為だ」と強く述べた。
中国共産党(中共)がロシアに供給する半導体などのハイテク製品のサプライチェーンにおいて、香港が重要なリンクになっていることを示す証拠は大量にある。2022年2月24日、ロシアがウクライナへの本格的な軍事侵攻を開始して以来、香港で「ロシア」を社名に含む新規登録企業が急増した。
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。
今年11月に迫る米大統領選で勝利した場合、トランプ氏は数百万人の不法移民の強制送還や中国製品の関税強化、議会議事堂事件で起訴された人々の恩赦を行うと米誌タイムのインタビューで語った。