米大学内の孔子学院、上院が管理強化に向けた法案可決

[ワシントン 5日 ロイター] – 米議会上院は5日、中国が米大学などを拠点に中国語の普及活動を行う「孔子学院」について、管理を強化するための法案を全会一致で可決した。

学内に孔子学院がある場合、大学側がその助成金やスタッフなどに関する権限を全て持ち管理する。管理が不十分な場合には、連邦政府の補助金が削減される。

議会では、孔子学院が中国政府の宣伝活動に使われているとの声が多い。

法案は、下院の承認とバイデン大統領の署名を経て法制化されるが、下院での採決時期は現時点では不明。

米中央情報局(CIA)長官に指名されたバーンズ元国務副長官は、先月の上院委員会の公聴会で、自分が大学の学長なら孔子学院を閉鎖するよう提言すると語った。

また、ポンペオ前国務長官も昨年、全ての孔子学院の年内閉鎖を望んでいると述べている。

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