中国の胡春華副首相(Feng Li/Getty Images)

「翠」に次ぎ「春華」も禁止ワードに 中国指導者の名前巡る「文字の獄」

中国当局は、指導者への批判を取り締まるための「文字の獄」を拡大している。習近平国家主席に続き、胡春華副首相の名前も、使用禁止用語の対象となったことがわかった。

ネット上でこのほど、国家知的財産権局が発表した1通の商標登録申請却下通知書が投稿された。この通知では、同局は、春華有限公司という企業が2020年6月29日に提出した商標登録申請を退けた。「同企業のエンブレムには『春華』という文字が入っている。『胡春華』は中国共産党第19回中央政治局委員であり、国務院副首相で党指導部のメンバーである。これ(春華)を商標に登録すれば、社会的に良くない影響をもたらすため、商標として使ってはならない」と理由を挙げた。

中国人は、子どもに名前を付ける時によく「春華」を使う。一部のネットユーザーは、中国当局が強制的にこの二文字を胡春華副首相と結び付けたことに対して、「これから子どもの名前を考える時は、気を付けないといけない」と不満の声を上げた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国が進める「軍民融合」の実態を解説。商船をミサイル艦へ転換する「中大79」や、戦車を輸送する大型フェリー、さらに「海上民兵」という民間を装う準軍事組織の脅威など、偽装される海上戦略の深層に迫る
中国のファーウェイ系EVで異常動作。「開く(後ろへ倒して)」と指示した座席は逆に前へ倒す動きを始め、子供を挟みかけた。父親が「止まれ!」と何度叫んでもシステムは反応せず、中国SNSで「危なすぎる」と波紋が広がっている
中国AI「豆包」で、歴史上の大統領を検索すると人気俳優の画像が表示される騒動が発生。有料化直後だっただけに、「これで課金?」と批判が広がり、中国SNSでトレンド入り
中共系企業が提供する安価な5G通信網。その裏では、各国を技術・資金・インフラ面で依存させる「シリコン・カーテン」が広がっている。ファーウェイ問題や一帯一路を通じて進む「デジタル属国化」の実態を分析する
最近、中国版のTikTok、抖音(ドウイン)では「深夜の造反」と呼ばれる現象が現れている。市民が隠喩的な文章で、特定の時間帯に中国共産党への不満を投稿している。