中国でワクチン接種が加速、各国の状況に応じ異なるビザ規則も

[北京 22日 ロイター] – 中国の当局者は21日、直近1週間の新型コロナウイルスワクチン接種回数が約1000万回となり、ペースが加速していることを明らかにした。また、各国の感染状況やワクチン接種の進捗に応じて異なるビザ発給ルールを適用する案を検討しているとした。

中国国家衛生健康委員会の報道官は記者会見で、20日までに7496万回分を接種したと明らかにした。14日時点では6498万回だった。

国営メディアなどによると、中国は今年半ばまでに14億人の人口の4割にワクチンを接種することを目指している。中国は昨年に接種を開始した先行組の1つで、他国へのワクチン輸出も行ってきたが、国内の接種率はイスラエルや米国などを下回っている。

シノバック・バイオテック(科興控股生物技術)の広報担当者は会見で、同社製ワクチンが世界で7000万回分以上接種されたと述べた。中国での接種分が占める割合には言及しなかった。

中国当局者は、ビザ発給や航空便、入国者数の管理について、各国の感染状況とワクチン接種の進捗に基づいて異なる対応を検討していることも明らかにした。

中国疾病予防コントロールセンターの幹部は「現時点ではワクチンを接種した人も検査や隔離措置を免除しない」とした上で、接種したことを証明する「ワクチンパスポート」の確立に向けた国際的な取り組み進展を注視し、国内で高水準の免疫に到達した段階で措置を緩和する可能性があると述べた。

工業情報省の当局者は、中国の通年のワクチン生産量で国全体の需要に対応できるとの見通しを示した。ガラス瓶や注射器を含め、生産に必要な材料の供給は「比較的安定」していると述べた。

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