米移民対応、ハリス副大統領が担当 メキシコ・中米と協力

[ワシントン 24日 ロイター] – バイデン米大統領は24日、南部メキシコからの不法移民が急増している問題について、ハリス副大統領が政府の対応を率いると発表した。ハリス氏はメキシコや中米各国と連携して対策に当たる。

バイデン氏はオバマ政権下で副大統領として同様の問題を担当している。ハリス副大統領を責任者に指名することで、移民問題を政権の優先課題とする。

バイデン政権発足以降、メキシコから米国へ不法入国しようとする人々は急増している。同伴者がいない未成年者も多く、保護された未成年者が十分に設備が整っていない施設に収容されているという問題も出ている。

バイデン氏は、不法移民対策では、メキシコ、ホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドルの協力が必要になると強調し、ハリス氏が「外交的取り組みを主導し、これらの国と協力することになる」と説明した。ハリス氏も「簡単ではないが、重要な仕事だ」と述べた。

バイデン氏は「入国しようとする人を減らすには、人々が国を離れたくないようにすることが最善だ」と述べ、自国内の治安悪化や麻薬カルテル問題、ハリケーンや洪水、地震などの災害が米国への移民増加の背景にあると説明した。

政府高官によると、ハリス氏は、各地域の問題解決に焦点を当て、人々が祖国にとどまり、そこで亡命申請を出来る環境を整えるために各国首脳と協力する。

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