国連安保理の北朝鮮制裁委、米の要請で26日会合 ミサイル発射巡り

[ニューヨーク 25日 ロイター] – 国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会は、北朝鮮による弾道ミサイル発射を巡り、米国の要請で26日に会合を開く。米国連代表部の報道官が明らかにした。

北朝鮮は25日、日本海に向けて弾道ミサイルを2発発射した。北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのはバイデン米政権の発足後、初となる。

北朝鮮が1年前に短距離弾道ミサイルを発射した際には、英国、ドイツ、フランス、エストニア、ベルギーが国連安保理の非公開の大使級会合で問題を提起し、その後、ミサイル発射は国連決議に違反する挑発的行為だと非難した。

しかし、25日のミサイル発射を受けて米国が今回要請したのは、理事国15カ国の下級外交官で構成される制裁委員会の会合で、バイデン政権が北朝鮮に対して控えめな対応を取っていることがうかがえる。

バイデン大統領は25日、北朝鮮について、ミサイル発射にもかかわらず、米国は外交を閉ざしていないと表明。その上で、北朝鮮が事態をエスカレートさせれば、対応すると述べた。

国連のハク報道官は、グテレス事務総長が北朝鮮に対し、全ての関係当事国と外交的関与を再開し、平和と安定のために取り組むよう求めているとし「外交的関与は、持続可能な平和と朝鮮半島の完全かつ検証可能な非核化への唯一の道だ」と述べた。

北朝鮮の国連代表部からのコメントは、現時点で得られていない。

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