原油先物は反発、スエズ運河遮断の長期化懸念で

[東京 26日 ロイター] – アジア時間の原油先物は反発している。世界の海上輸送の要衝であるエジプトのスエズ運河で座礁し、船舶の航行を妨げている大型コンテナ船の移動作業が数週間続き、供給を圧迫する可能性があるとの見方が出ていることが背景。

0028GMT(日本時間午前9時28分)時点で、北海ブレント先物は0.43ドル(0.7%)高の1バレル=62.38ドル。25日には3.8%下落していた。

米WTI原油先物は0.49ドル高の1バレル=59.05ドル。前日は4.3%安だった。

週間ではともに3%超下落する見通しで、3週連続の下げに向かっている。前週は6%超値下がりした。

スエズ運河では座礁船の移動作業が進められているが、作業に当たるオランダ企業ボスカリスは「状況次第では数週間かかる可能性も排除できない」と明らかにした。

日産証券のアナリストは「スエズ運河の航行遮断が数週間続く可能性があるとの見方から、原油市場で供給逼迫懸念が高まっている」と指摘。その上で、「欧州などでのロックダウン(都市封鎖)により、燃料需要の回復が鈍化するとの懸念が残っており、上値は抑制される見込みだ」と語った。

欧州諸国では新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するための規制を延長する動きが出ており、燃料需要の低下につながるとみられる。

また、インドでも感染者が急増する中、一部地域でロックダウンが導入された。

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