北朝鮮、安保理制裁委に反発 ミサイル発射巡り「二重基準」と主張

[ソウル 29日 ロイター] – 北朝鮮は29日、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会が北朝鮮による新たなミサイル発射実験を国連決議違反と批判したことを受け、安保理は「二重基準」を用いていると反発した。

北朝鮮は25日に新型戦術誘導ミサイル2発を発射し、600キロ離れた目標を正確に打撃したと発表。これを受けて米政府は、国連安保理の北朝鮮制裁委の会合開催を要求した。

北朝鮮外務省のチョ・チョルス国際機構局長によると、北朝鮮制裁委が26日に開いた会合で、米国は北朝鮮のミサイル発射は国連決議に違反していると批判した上で、制裁を追加し、従来の制裁の履行を厳格化するよう呼び掛けたという。

チョ氏はこの会合は「北朝鮮の自衛権を否定する目的があった」と批判し、「対抗措置」を講じると述べた。

「主権国家を否定するも同然で、これは米国の敵対政策の直接的な産物である国連『決議』に基づく明確な二重基準だ」と論じた。

「世界の多くの国々が軍事力を増強する目的であらゆる種類の飛翔体を発射しているのに、われわれの正当な自衛措置だけが非難の対象になるのは道理にかなわない」と訴えた。

北朝鮮は27日にも、バイデン米政権が北朝鮮による新たなミサイル発射実験を批判したことは自衛権の侵害に相当し、根強い敵意が露呈したものだと表明した。

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