北朝鮮から外国人大量脱出、必需品の深刻な不足で=ロシア大使館

[モスクワ 1日 ロイター] – ロシアの在北朝鮮大使館は1日、北朝鮮で医薬品などの必需品不足が深刻化していると不満を訴えた。外交官らは大挙して国外に脱出し、残っている外国人は290人未満だという。

ロシア大使館はフェイスブックに、「北朝鮮首都を離れることは理解できる」と投稿。「前例のない厳しさとなっている全般的な(新型コロナウイルスの世界的大流行に伴う)制限措置、薬品を含めた必需品の深刻な不足、健康問題解決(医療受診)機会の欠如に誰もが耐えられる状況には程遠い」とした。

北朝鮮はコロナ対策で強力な国境閉鎖措置を導入し、大部分の国際移動を禁じているほか、国内の移動も厳しく制限している。

ロシア大使館によると、わずか大使9人と代理公使4人のみがそれぞれの国家を依然として代表しているにすぎず、大部分の大使館は人員を最小限に減らしている。

英国、ブラジル、ドイツなどは既に代表部の入り口を施錠、国際人道組織の外国人職員は全員出国したという。

ロシア大使館は「残念ながら(最近出国したグループが)最後とはならないことは明白だ。外国人の脱出は続くだろう」とした。

北朝鮮が厳しい制限措置を取る中、先月にはロシアの外交官と家族の一団が手押しトロッコを利用して北朝鮮から出国した。

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