収監中のナワリヌイ氏、せきと高熱訴える 結核の感染拡大さなか

[モスクワ 5日 ロイター] – ロシアで収監中の反体制派指導者ナワリヌイ氏(44)は5日、同じ刑務所の受刑者15人のうち3人が結核で病院に搬送される中、自身も高熱とひどいせきの症状があると訴えた。

ナワリヌイ氏はインスタグラムへの投稿で「ひどいせき、体温38.1度」と明らかにした。38度を超える熱は、感染症か病気による熱を示す場合が多い。    

ナワリヌイ氏の弁護士は定期的に刑務所を訪問し、ソーシャルメディアに投稿し続けることを手助けしている。           

プーチン大統領に批判的なナワリヌイ氏は先週、背中と足の強い痛みに対して適切な治療を受けさせてもらえないとし、ハンガーストライキに入ったと明らかにした。       

ナワリヌイ氏の支持者は、医師による診察と適切な治療を受けられない限り6日から抗議活動を始めると述べた。       

ロシア国営メディアや、刑務所の監督団体の一部メンバーは、ナワリヌイ氏が世間の注目を浴びるために症状を作り上げていると批判してきた。ナワリヌイ氏や支持者はこうした主張を否定している。       

モスクワから東に100km離れたナワリヌイ氏の収監先である流刑地「IK―2」の当局者は、結核の感染拡大やナワリヌイ氏の体温に関するコメントの要請にすぐには応じなかった。

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