ヨルダン、前皇太子巡る報道を全面禁止

[アンマン 6日 ロイター] – ヨルダンは6日、アブドラ国王の異母弟で前皇太子のハムザ王子に関する報道やソーシャルメディアへの投稿を全面的に禁止した。政府は王子が国家の不安定化を企てたと主張している。

ハムザ王子を巡っては、ヨルダン軍が3日、「治安と安定」を脅かす行為をやめるよう警告。王子は5日、王族の仲裁で国王に忠誠を誓う文書に署名した。

政府は王子が外国勢力とつながりのある人物らと連携して国家の不安定化を企てていたとし、しばらく前から捜査を受けていると明らかにしている。

国営通信は「ハムザ王子らに関し治安当局が実施している調査の秘密を保持するため、検察は調査に関連する全ての情報発信を現時点で禁止することを決定した」と伝えた。

禁止措置は全ての報道機関とソーシャルメディアプラットフォームが対象になるという。

こうした中、ヨルダン外務省はサウジアラビアのファイサル外相が5日にヨルダンを訪問し、サファディ副首相兼外相と会談したと発表した。

サウジ国営テレビは「(サウジの)サルマン国王はヨルダンとその国益を守るためのあらゆる措置を支持する立場を改めて表明した」と伝えた。

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