中・EU関係「様々な課題」に直面、習主席が独首相と電話会談

[北京/ベルリン 7日 ロイター] – 中国の習近平国家主席は7日、ドイツのメルケル首相に対し、中・欧州連合(EU)関係が「様々な課題」に直面しており、EUが「独立して」正しい判断を下すことを望んでいると表明した。中国国営メディアが報じた。

習主席はメルケル首相との電話会談で、中・EUが「互いに尊重」し、「干渉を排除」すべきと主張。ただ、干渉の内容については言及しなかった。

EUは先月、中国が新疆ウイグル自治区で重大な人権侵害を行っているとして、1989年の天安門事件以降で初めてとなる対中制裁に踏み切ったばかり。

習氏はまた、二者間協力の健全で安定した発展を維持するため、中国とともに取り組むようドイツとEUに求めた。

一方、独政府報道官は、両首脳が新型コロナウイルスワクチンの生産・供給、経済的協力の強化、気候や生物多様性の保護に関する措置といった国際的取り組みについて話し合ったと述べた。

また、4月下旬に予定される両国政府の協議で二国間関係を深化させることに合意したという。

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