英政府、香港活動家の亡命承認 中国は反発

[香港 8日 ロイター] – 英国政府は香港の民主活動家、羅冠聡(ネイサン・ロー)氏の亡命申請を承認した。羅氏が7日遅く、ツイッターで明らかにした。

2014年の香港民主派による大規模デモ「雨傘運動」を主導した羅氏は、香港国家安全維持法(国安法)の施行を受けて昨年7月から英国に移り、亡命を申請していた。

同氏はツイッターで「国安法に基づき私が指名手配されている事実は、政治的に厳しく迫害され、リスクなしに香港に戻れる可能性が低いことを示している」と説明した。

ラーブ英外相はツイッターで同氏の亡命承認を認めた上で、「英国には、保護を必要とする人々を保護してきた誇れる歴史がある」と投稿した。

一方、中国外務省の報道官は8日の会見で亡命承認について問われ、英国が国際法に違反し、香港の司法制度に干渉したと発言。「英国は直ちに誤りを正し、香港と中国への内政干渉をやめるべきだ」と語った。

英政府は、香港での反政府的行動を取り締まる国安法の導入は、香港の中国返還に道を開いた1984年の中英共同宣言に違反するとして中国を批判している。

英政府は8日、香港市民の移住促進に向け、英国での仕事や住居、学校探しの支援に4300万ポンド(5900万ドル)を拠出すると表明した。

政府は今後5年で30万人以上の香港市民が英国に移住する可能性があると予想。それに伴う大量の資金流入も見込まれている。

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