古代中国の物語

嘘を書き続けた官僚

誰もが気軽に文章を発信できる現代のネット社会。便利な側面がある一方、悪口や誹謗中傷のコメントも目立ちます。「ペンは剣よりも強し」という言葉がありますが、ペンの使い方を誤れば、相手を傷つけた分だけ報いがやってきます。因果応報の理を説いた古代中国の物語をご紹介しましょう。

宋の時代、宰相を務めていた章惇(しょう・とん)には、たくさんの政敵がおり、頭を悩ませていた。そこで、彼は自分の腹心を中書省(皇帝の勅令を起草する中央官庁)に置き、自分の都合のいいように文章を書かせて、政敵を倒そうと考えた。

中書省には、林希(りん・き)という中書舎人(古代の官職)がいた。章惇は人づてに紹介された林を大変気に入り、自分の口述通りに文章を書くならば、必ずや出世させると言った。一生うだつがあがらないと思っていた林は、またとない機会だと喜び、章の言う通りに勅令を起草することを約束した。

▶ 続きを読む
関連記事
無糖茶は健康的に見えても、商品によってはナトリウムや添加物を含むことがあります。腎臓をいたわるために知っておきたい飲料の選び方、低ナトリウム塩の注意点、無理なく減塩するコツを紹介します。
夫婦の口論は、怒りのまま続けるほどこじれやすくなります。いったん距離を置く、呼吸を整える、非難を質問に変えるなど、関係を傷つけずに気持ちを伝える4つの方法を紹介します。
命を救う医療が、腸内細菌にも変化をもたらす可能性があります。アマゾンの先住民を追った研究から、治療の大切さとともに見えてきた、腸内環境を守るための新たな課題を紹介します。
眠気は自覚しにくく、判断力や運転能力を大きく低下させることがあります。唾液から睡眠不足を見分ける新たな研究とともに、睡眠が心臓や心身の健康に及ぼす影響を解説します。
胃がんで胃を全摘した男性は、食事の苦痛や衰弱に苦しみながらも、家族の支えと太極拳をきっかけに再び歩き出した。希望と使命を見つけるまでの10年の記録。