【掌編小説】蛇を捕える者の涙  柳宗元『捕蛇者説』をもとに改編

 永州、というと今日の湖南省にあたる。

 その永州の野に、他所にはいない珍しい蛇がいた。毒蛇である。からだは赤黒く、牙は鎌のかたち。頭に五つの星印があって、実に気味が悪い。その体から発する毒気はすさまじいもので、触れた草木はことごとく枯れてしまうという。もちろん人が噛まれたら助かる術はなく、発狂して死ぬのである。

 ところが、どういう皮肉か、この草木も枯らす蛇には、猛毒ゆえの激しすぎる薬効があった。捕えて皮を剥ぎ、切って干し肉にする。これを薬として用いると万病に効くというが、実際は体の病んだ部分を腐らせて「そぎ落とす」のである。例えば、壊疽で死んだ皮膚も落としてしまうし、腹中の虫は残らず殺してしまう。劇薬であるから、あくまで運が良ければ治るという意味で、分量を間違えば即死する。

▶ 続きを読む
関連記事
飛行機に乗る時、座席の移動や荷物整理、搭乗後のトイレ利用が、思わぬ遅延につながることがあります。客室乗務員が困る3つの行動を紹介します。
愛犬が突然、ご飯も水も口にしなくなったら、好き嫌いと決めつけるのは禁物です。病気や歯の痛み、胃腸の不調、ストレスなど、考えられる原因と受診を急ぐべきサイン、飼い主が確認したいポイントを紹介します。
錦糸町マルイで台湾グルメフェアを開催。植物性ソース、日月潭紅玉紅茶、エッグロール、はちみつ酢、青バナナチップスなど、台湾の味を試食・試飲しながら楽しめます。
錦糸町マルイで開催される台湾グルメフェアに、南投の食品が登場。日月潭紅玉紅茶、はちみつ酢、青バナナチップス、エッグロールなどを試食・試飲で楽しめます。
錦糸町マルイで開催される台湾グルメフェアから、植物性素材で楽しめる台湾ソース3品を紹介。ご飯や麺、豆腐に合わせやすい“食べる調味料”を試食できます。