米国務長官、台湾問題で中国に警告 現状変更は「重大な間違い」

[ワシントン 11日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は11日、NBCテレビの「ミート・ザ・プレス」で、中国が台湾への圧力を高めていることに懸念を示すとともに、西太平洋の現状を無理やり変更しようとするのは「重大な間違い」になると警告した。

ブリンケン氏は「われわれが目の当たりにしていて、本当に心配しているのは、中国政府の台湾に対する攻撃的な行動が強まり、台湾海峡の緊張を高めている事態だ」と述べた。

中国側は8日、米国が艦艇を台湾周辺で航行させていることが緊張を招いていると非難した。

それでもブリンケン氏は、米国は台湾関係法に基づいた長年の関与を通じて台湾の自衛力確保と、西太平洋の平和および安全を維持してきたと主張。中国の台湾侵攻に米国が軍事的な対応をするのかと質問されると仮定の話にコメントはしないと断りつつ、「私が言えるのは、台湾の自衛力と西太平洋の平和および安全に対して米国は真剣に関与しているということに尽きる。われわれはこれらの関与政策を支持し、その文脈で力による現状変更の企ては誰が行っても重大な間違いになるだろう」と説明した。

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