収監中のナワリヌイ氏、体調急速に悪化 支持者はデモ実施へ

[モスクワ 18日 ロイター] – ロシアで収監されハンガーストライキを続けている反体制派指導者・ナワリヌイ氏(44)の健康状態が急速に悪化しているという。支持者は同氏の釈放を求め、21日に全国的な抗議デモを実施すると発表した。米国は同氏が死亡した場合、結果を伴うことになるとロシア政府に警告した。

支持者は17日に検査結果を公表し、ナワリヌイ氏が間もなく腎不全により心肺停止となる恐れがあると説明。同氏のウェブサイト上に声明を発表し「事態はあまりにも急速に悪化している」と懸念を示した。

「ナワリヌイ氏は、収容所の中で命の危険にさらされている。いつまで耐えられるかわからない。ナワリヌイ氏の命とロシアの運命は、21日にどれだけの市民が集まるかにかかっている」とデモ参加を呼び掛けた。

治安当局はこれまで、支持者の抗議デモを厳しく取り締まってきた。21日にはプーチン大統領の年次教書演説が予定されていおり、当局が再び厳しい取締りに乗り出す事態も予想される。

米ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官(安全保障問題担当)は18日、CNNテレビのインタビューで「収監中にナワリヌイ氏の身に起きたことの責任はロシア政府にあり、国際社会から責任を問われることになるとロシア政府に伝えている」と述べた。欧州連合(EU)は19日の外相会議でこの問題への対応を協議する。

ナワリヌイ氏は、昨年国内で毒殺を謀られた疑惑があり、一時重体となった。1月に療養先のドイツから帰国直後に当局に身柄を拘束された。モスクワの裁判所が2月、過去の有罪判決に基づく執行猶予を取り消して懲役約2年半の実刑に切り替える決定を下したことを受け、現在は服役している。

3月末に背中と足の強い痛みに対して適切な治療が行われていないことに抗議し、ハンガーストライキに入ったと明らかにしていた。

ロシア当局は、ナワリヌイ氏が注目を集めるため病状を誇張し、刑務所の医療を拒否したと非難している。

関連記事
自然死はまあ大丈夫だが、それよりも悪いのは、中国の実験室で漏れ出たコロナで何百万人もの死者を出したことだ。さらに悪いことに、その費用はすべて自由世界の税金で賄われている。中国が新たな感染症災害を招くと確信。 アメリカは、中国製の次の「殺人鬼」の誕生に資金を提供したり、協力したりすべきではない。
豪州戦略政策研究所の最新報告によると、中国共産党(中共)は、世界で人気のアプリを介して、外国人ユーザーのデータを収集し、世界の情報環境に変革をもたらし、海外での宣伝活動の影響力を増しているという。
中国共産党は世界的に流行しているアプリを通じて外国人ユーザーのデータを集め、世界の情報エコシステムを変革し、海 […]
2024年4月30日、上海発香港行きの香港を拠点とする航空会社「キャセイパシフィック航空」CX341便は悪天候に遭遇し、2度も香港への着陸に失敗した。同便での恐怖体験について一部乗客は振り返っている。
4月29日、最高裁は億万長者の起業家、イーロン・マスク氏の米証券取引委員会(SEC)との合意に対する異議申し立てを却下した。この合意は、法的監視機関がマスク氏のソーシャルメディアへの投稿を審査することを需めるものだ。