テヘラン政変か 米イラン協議頓挫 革命防衛隊が大統領・外相を軟禁

2026/04/23
更新: 2026/04/23

米FOXニュースは4月21日、22日に予定されていたアメリカとイランの協議が、イラン指導部内のクーデターを受けて直前で頓挫したと報じた。報道によると、革命防衛隊が最高指導者モジタバ氏の権限を実質的に奪い、外交代表団を拘束して協議を阻止したという。イランで権力の空白と混乱が広がる中、米軍は3つの空母打撃群の集結を急いでおり、海空での圧力強化によってイラン経済は危機的状況にあると伝えられている。

複数の情報によれば、イラン最高指導者モジュタバ氏は、アラグチ外相とガーリーバーフ議長を中心とする穏健派代表団に対し、パキスタンで米側との協議に臨むよう指示していた。しかし、航空機の離陸直前、革命防衛隊が突如空港を包囲し、代表団メンバーを拘束したという。

FOXニュース司会者のジェシー・ワターズ氏は、革命防衛隊が複数の穏健派中枢に対して行動を起こしたと主張した。ペゼシュキアン大統領、ガーリーバーフ氏、アラグチ氏はいずれも軟禁状態だとしている。

また、Xアカウント「Merlin Capital」が公開した動画では、革命防衛隊が首都テヘラン各地に部隊を配置している様子が映っている。

今回の動きは、現体制の指導層に対する、限定的な武力行使を伴う事実上のクーデターとみられている。革命防衛隊は武力によって、アメリカに対し、前提条件なしで先に経済制裁を解除するよう迫る狙いがあるとされる。最高指導者は現在、軍の強い影響下に置かれている可能性があるとの見方も出ている。

権力闘争の表面化と経済悪化が重なる中、イランがベネズエラに似た政治・経済危機に向かっているとの指摘もある。軍が主導権を握る中、今後の情勢は極めて不透明だ。

こうしたイランでの突発的な混乱と強硬派の台頭を受け、アメリカの対応は極めて迅速で、米国防総省はヨーロッパの軍事基地から重装備や弾薬の移送を進めてきたという。

軍事アナリストによれば、今週末までに米海軍の空母「ジェラルド・R・フォード」「エイブラハム・リンカーン」「ジョージ・H・W・ブッシュ」の3つの空母打撃群が中東海域への集結を完了する見通しだ。さらに、米中央軍は新たな攻撃目標リストを承認しており、イラン軍によるいかなる挑発行為にも即応できる態勢を整えたとしている。