ロシア、国境の軍部隊近く12万人超 欧米は制裁を=ウクライナ外相

[キエフ/ブリュッセル 20日 ロイター] – ウクライナのクレバ外相は20日、ロシアがウクライナとの国境付近に集結させている軍部隊は近く12万人を超えるとの見方を示し、事態悪化を防ぐため、西側諸国に対し一段の対ロシア制裁の発動を呼び掛けた。

クレバ外相はオンライン形式で開いた記者会見で「ロシアはウクライナ北東部、東部、南部の国境付近で軍部隊の増強を継続している。1週間後には総勢12万人を超えると予想される」と述べ、増強はさらに続く可能性があると指摘。こうした行動で「国際的な孤立と、痛みを伴う経済制裁措置という結果に直面する」可能性があるとロシアに明確に伝える必要があると述べた。

クレバ外相はこのほか、欧州連合(EU)外相のビデオ会議に参加し、ロシア高官に対する個別の制裁措置では不十分との考えを示し、部門別に標的を絞った制裁措置の検討を始めるよう呼び掛けた。

西側諸国は、ロシアが現在ウクライナとの国境付近に集結させている軍部隊の規模は、2014年のクリミア併合時を上回っていると指摘。ウクライナはこれまで、集結しているロシア軍の規模は8万人で、このうち5万人が増強分と推計。クレバ外相が今回示した規模はこれを上回る。

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