豪で隔離ホテル内感染か、2州が調査開始 市中感染リスクも

[シドニー 22日 ロイター] – オーストラリアのニューサウスウェールズ(NSW)州と西オーストラリア州は、新型コロナウイルス対策で入国者の隔離に使用しているホテルで、別の部屋の滞在者からの感染が疑われるケースが発生したことを受け、調査を開始するとともに、ホテルの従業員や滞在者に速やかな検査と完全な自己隔離を促した。

オーストラリアは感染拡大を食い止めるため、1年以上前に市民・永住者を除き、国境を閉鎖。海外からの入国者は到着後2週間、自己負担でホテルでの隔離が必要となっている。

両州の当局者によると、それぞれの州都のホテルに滞在する人の定期検査で、同じ遺伝子配列のウイルスへの感染が判明した。現時点では両州の感染例の間には関連性はないとみられている。

NSW州ではシドニーの隔離ホテルの滞在者1人が、近隣の部屋の感染者と同じ遺伝子配列のウイルスに感染したことが確認された。

当局は、同州での隔離終了時点の検査で陰性となり、移動が認められた人がすでにウイルスに感染していて市中感染が発生する可能性を懸念している。

西オーストラリア州のパースのホテルでも、別々の国から異なる時間帯に到着し、近くの部屋に滞在する2組のゲストの間で、同じ遺伝子配列のウイルスが検出されている。

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