タイ、ロシア製ワクチン「スプートニクV」調達へ

[バンコク 22日 ロイター] – タイ当局者が22日、ロシアが自国の新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」の提供を求めたタイの要請を受け入れたと明らかにした。

タイではこれまでで最も速いペースで感染が拡大しており、集団接種に向けたワクチンの調達強化に取り組んでいる。

プラユット首相は、発注済みの6500万回分に加え、複数の企業から3500万回分前後を追加調達すると言明している。

政府報道官は、「ロシアのプーチン大統領がこの件でタイへの支援を表明した。タイ保健省はスプートニクVの輸入を担当する企業と、納品日程や量、価格について緊急に協議する」と述べた。

タイは前回の感染拡大局面で迅速に感染拡大を抑制したが、ワクチンの集団接種はまだ開始されていない。

調達計画は最近まで、国内で生産する英アストラゼネカ製ワクチン6100万回分に主眼を置いていたが、国際的なワクチンの争奪戦と国内の感染第3波発生を受けて調達元の分散を模索し始めた。

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