NYの中国人移民への暴行、容疑者の男を訴追 憎悪犯罪か

[27日 ロイター] – 米ニューヨーク市内で先週、中国人移民の男性が襲われ重傷を負った事件で、警察は27日、容疑者の男を逮捕し殺人容疑などの罪で訴追したと発表した。当局はヘイトクライム(憎悪犯罪)とみている。

被害者の男性は61歳のヤオ・パン・マさん。23日にマンハッタン北部のイーストハーレム地区で襲われたという。警察が先週公開した監視カメラの映像には男がマさんを倒し、頭を何度も蹴る様子が写っていた。

警察は49歳のジャレッド・パウエル容疑者を暴行と殺人未遂の罪で訴追した。

ワシントン・ポスト紙などはマさんが重体と報じている。ピープル誌によると、マさんは2年前にパティシエとして働くために妻と米国に移住した。

カリフォルニア州立大学の最近の報告によると、2020年に米国のヘイトクライムはわずかに減少する一方で、アジア・太平洋諸島系に対する犯罪は145%増加した。

多くの米国人は新型コロナウイルスの感染拡大を巡ってアジア人を非難している。トランプ前大統領が新型コロナを「中国ウイルス」などと繰り返し呼んだことで反アジア感情が高まったとの指摘もある。

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