米、難民受け入れ上限6.25万人に引き上げ 批判に配慮

[ワシントン 3日 ロイター] – バイデン米大統領は3日、今年度の難民受け入れ数を6万2500人に引き上げたと表明した。先月、受け入れ数をトランプ前政権が設定した歴史的低水準の1万5000人に据え置き、批判が出ていた。

バイデン大統領は就任後まもない2月に、今年度(9月30日までの1年)中に受け入れの上限を6万2500人に引き上げる計画を発表。しかし、メキシコとの国境を越境する移民が急増する中、計画を棚上げにした。

大統領が署名した議会宛てのメモでは、出身地域別の受け入れ枠がアフリカ2万2000人、東アジア6000人、欧州・中央アジア4000人、中南米・カリブ地域5000人、南アジア1万3000人、その他1万2500人で、合計6万2500人となる。

バイデン大統領は、今回の措置は「トランプ前大統領が設定した歴史的低水準の撤回」と説明する一方で、今年度の6万2500人の目標達成は困難との見方も示した。

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