≪医山夜話≫ (23)
信頼
ジャックは弁護士です。初めて私の診療所に来た時、彼の表情は患者というよりも、むしろ裁判官といったほうが適切でした。
「あなたはいつから漢方医を始めたのですか? どの学校を卒業して、どんな学位をもらったのですか? 最も得意な医術は何ですか?」。彼の一連の質問は、疑いに満ちています。私は冷静に、礼儀正しくすべての質問に答えました。横に立っている研修医は小さな声で「まったく…自ら治療を頼んできたことを忘れたのか」とつぶやいています。ずっと落ち着いたまま、何の反応も示さない私を見て、彼女の顔は更に赤くなりました。消毒綿を手に取って、もうすぐ彼の身体に刺す針をより太いもの変更しようとする動きを私は察知しました。
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