南ア大統領、富裕国がコロナワクチン独占する差別的環境を警告

[ヨハネスブルク 10日 ロイター] – 南アフリカのラマポーザ大統領は10日、新型コロナウイルスワクチンを富裕国が独占する一方、貧困国の何百万人もの人々がワクチンを待ちながら死んでいくとしたら、それは「ワクチン・アパルトヘイト」であると述べた。

南アフリカやインドは、世界貿易機関(WTO)で新型コロナワクチンや医薬品に関する特許権の一部放棄を呼び掛けている。

同大統領はワクチンは「グローバルな公共財」であるべきだとの見解を示し、放棄要請への国民の支援を求めた。

大統領は「これは自国だけでなく、世界中で平等と人権の向上へのコミットメントを確認することだ。豊かな先進国の人々が安全に予防接種を受けられる一方で、貧しい国の何百万人もの人々が順番を待ちつつ死んでいくという状況は、ワクチンのアパルトヘイトに等しい」とした。

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