医療手袋トップグローブ、香港上場延期 米禁輸措置見極め=関係者

[香港 1日 ロイター] – 医療用ゴム手袋世界最大手、マレーシアのトップ・グローブが最大10億ドル規模の香港上場計画を延期したもようだ。事情に詳しい複数の関係筋が明らかにした。同社は、米国の輸入禁止措置の解除を求めている。

トップ・グローブはすでにマレーシアとシンガポールで上場している。今年2月に香港証券取引所に上場を申請したが、4月下旬に新株発行株数を当初の約半分の7億9350万株、約10億ドル規模に縮小していた。

関係筋によると、トップ・グローブは今年第2・四半期末までに上場を完了させたいと考えていた。しかし、同社の工場で強制労働問題が発覚し米税関・国境取締局(CBP)は昨年、同社製品の輸入を禁止した。トップ・グローブは、米の禁輸措置が解除されるか状況を見極めているという。

北米市場は総販売の22%を占める。上場に向けた説明会では潜在的投資家から米制裁に関する質問が出たとされる。

CBPはロイターに対し電子メールで、措置の審査手続きに要する時間は個別の事情によってさまざまだと説明し、強制労働が行われていないという確証を得るまで、禁輸措置は解除しない方針を示した。

トップ・グローブはロイターへの電子メールで、規制上の理由により上場プロセスについてはコメントできないとした上で「当社は依然として提案済みの香港IPOにコミットしている。この問題で重大な進展があれば、必要に応じて、関連する証券取引所で発表する」と述べた。

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