バイデン米政権、クリーン水素の生産コスト引き下げで目標提示

[ワシントン 7日 ロイター] – 米国のバイデン政権は7日、気候変動対策の一環として、クリーン水素の生産コストを引き下げる目標を掲げた。

エネルギー省は、再生可能エネルギーや原子力発電など、クリーンな電力で生産した水素の価格を10年間で80%引き下げ、1キログラム当たり1ドルとする目標を示した。

グランホルム・エネルギー長官は「クリーン水素は大変革をもたらす」との声明を発表。「汚染度の高い産業の脱炭素化に寄与するとともに、高給のクリーンエネルギー職の創出と、2050年までの排出量実質ゼロの実現につながる」と表明した。

エネルギー省は、温室効果ガスの排出削減目標の達成に向け、クリーンエネルギーの普及と開発を促す「エネルギー・アースショット」計画を打ち出しており、今回の措置はその第1弾。

水素は、二酸化炭素を排出しない燃料電池に利用可能。再生可能エネルギーを利用して水を電気分解して生産するグリーン水素は、多くの政府が自動車・船舶・発電所などでの利用を奨励しているが、現時点ではコストの高さがネックになっている。

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