≪医山夜話≫ (25)
9歳の子供占い師
レスリーは私と長年の付き合いがある古い患者ですが、長い間顔を合わせていませんでした。しかし、近頃になって彼女は筋肉痛や不眠症、関節痛などを訴え、よく私の診療所に来るようになりました。彼女の母親はガンを患い、先日はまた転んで骨盤にひびが入りました。そしてまったく泣き面に蜂のように、今度は彼女の夫が腰を捻挫して動けなくなり、手術を受けなければなりません。一連の不祥事の裏にはきっと彼女の家庭に問題があると私は思いつつ、聞くこともできずに、彼女が自ら口を開くまで待っていました。
ある日、レスリーは家の中で起きた様々な不思議な出来事を話してくれました。そして、彼女の9歳の娘について、次のように述べました。
「ジュディーはほかの女の子と違って、あまり遊ばないし友達もいなくて、早く大人になることを待ち望んでいます。娘の最大の楽しみは、占いをすることです。毎日、放課後になると何をするよりもまず店を出して、客のために風水や面相などで未来を占います」
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ジェニーは長い間、てんかんの他にも重いうつ病を患い、不眠症と悪夢に絶えず苦しめられていました。薬を飲み続けていますが情緒が不安定で、いつも緊張した生活を送っていました。
最後の患者が帰り、診療所の扉をしめて外に出ようとした時、電話のベルが鳴りました。少し迷いましたが、電話を取ると、それは知り合いの西洋医からの電話でした。
「あなた、あと7日で納税の締め切り日が来るわ。書類を整理して、すぐに郵送しなければだめよ。もし今回も以前のように、だらだらとそれを遅らせるなら、私はこの家からすぐに出ていくわ…」まだ夜の明け切らない早朝に、妻は彼の耳もとで呟きました。
Aさんの主治医は私の診療所をAさんに紹介し、カルテをたくさん送ってきました。私がまだカルテを読んでいないうちに、Aさんは私の診療所へやって来ました。